2025年問題と訪問看護
2025年となり、早いもので2か月が過ぎようとしています。
ふと「2025年」というワードから、 2025年問題と訪問看護 を見つけました。
当事業所でも取り組んでいる、取り組むべき内容でした。
2025年問題とは団塊の世代と呼ばれる約800万人(日本の総人口のおよそ2割)が75歳以上の後期高齢者となることで起こるさまざまな社会問題のことを指します。
日本は長寿命化が進んでおり、少子高齢化という問題も相まって高齢者の割合が増加しています。これにより、高齢者の医療・介護ニーズが増大し、経済や社会構造に大きな変化をもたらすとされています。
訪問看護ステーションが備えるべきポイントには、サービスの質の強化、高ニーズに対応可能な組織体制の整備、生産性の向上、人材確保、そして離職防止が挙げられます。これらの要素が結びつき、地域に根差した信頼と満足度の高いケアを提供する基盤を築くことができるでしょう。
2025年問題は進行中であり、訪問看護ステーションは迅速かつ戦略的な対応を求められています。それはただの課題解決ではなく、高齢者が健やかに、そして笑顔で生活するための大きな使命であります。地域と共に歩み、新たな時代に向けた充実したケアを提供することで、訪問看護は高齢化社会の支えとなることでしょう。
信頼と満足度の高いケアを提供できるよう、
・サービスの質の強化
健康ニーズや要介護度に合わせた専門的な看護技術を提供するために、看護スタッフの継続的な研修やスキルアップの機会を提供することが重要です。また、訪問看護の品質向上を図るために、サービスの評価やフィードバックを活用し、改善を進める体制を整えることも必要です。
・高ニーズに対応可能な組織体制の整備
専門的な看護技術や医療機器を活用したサービスの提供、専門家との連携、緊急時の対応策などを検討し、高ニーズにも対応可能な体制を確立します。
・人材確保や離床防止
魅力的な労働環境の整備やキャリアアップの支援、給与の適正化などが重要です。また、若年層への職業の魅力の発信や看護・リハビリの学生の育成にも注力する必要があります。
看護師や療法士の離職は訪問看護ステーションにとって大きな課題です。高齢者の増加により負担が増す中、スタッフの離職を防止するためには、職場環境の改善やワークライフバランスの重視、スタッフへのサポート体制の充実が重要です。また、スタッフの声を聴き、働きやすい職場づくりを進めることが大切です。
これらの取り組みによって、訪問看護ステーションは2025年問題に適切に対応し、高齢者の在宅医療介護ニーズを満たす重要な役割を果たすことができるでしょう。また、地域との連携や地域包括ケアシステムの構築とも連動させ、高齢者一人ひとりの健康と福祉を総合的に支える体制を整えることが大切です。