訪問看護でできること・できないこと
ブログ更新担当のキグレです!
ついに夏本番!といった暑さですね。
6月からバイク訪問→自転車訪問に切り替えてみた私、痩せるかな?と思ったのですが、熱中症予防の為と水分を多くとるようになり実際の体重はほぼ横ばい…悔しい限りです笑
でも、油断大敵!皆さん、暑い夏、トイレが気になる方も多いかと思いますが、トイレに行くのもリハビリと思ってたくさん水分補給して暑い夏を乗り切りましょう!
エアコンも忘れずに使用し、適温の空間で過ごしましょう!
今日は訪問看護を行なう上で、なかなか線引きの難しい『訪問看護でできること・できないこと』についてです!
その中でも今回については訪問看護でできることについてお話ししていきます!
訪問看護って?
訪問看護はそもそも、病気や障害を持たれた方がご自宅で安心して生活が送れるよう、医療職(看護師や保健師、リハビリスタッフ)がご自宅訪問して提供される医療・介護サービスとなっています。
訪問看護はかかりつけ医の医師の指示『訪問看護指示書』が必要となります。
訪問看護指示書には、バイタル測定や全身状態の観察、保清、服薬管理などの訪問看護師が行なうケア内容や訪問リハビリに対する関節可動域運動や筋力増強運動、日常生活動作練習や(屋内・屋外)歩行練習などのリハビリ内容が記載されています。
訪問看護・リハビリ(以下、訪問看護)は、医師の指示を下に、利用者様の状態をアセスメント(評価)し、支援方針・内容を決定し進めていきます。
訪問看護で提供されるサービスは、医療行為を行うことだけがケア内容ではありません。利用者様がその人らしく安心・安全に生活が送れるよう支援をさせて頂くためのサポートをさせて頂きます。
具体的には、日常生活のケアや医療処置、リハビリ支援、利用者様本人や家族の療養相談まで利用者様の生活全般に関わることの多岐にわたります。
訪問看護で『できること』
訪問看護で行なわれる内容は多岐にわたります。病院で行なわれるような医療行為だけでなく日常生活のケアやご利用者様の精神的なケア、ご家族様への介護支援など、利用者の状態や必要性に応じたサービスが受けられます。
訪問看護で行なう医療処置
訪問看護では医師の指示に基づいて、自宅でも病院と同様の医療処置を受けることができます。医療依存度の高い方でも在宅での生活が可能になります。
必要な医療機器や物品に関しましては、基本的には指示を出した医療機関が準備するか、訪問看護ステーションが手配します。
訪問看護師は、これらの医療処置を実施するだけでなく、利用者や家族に対して疾患についての説明や、医療処置をしながらでも日常生活が送れるようにアドバイスも行ないます。
また、定期的に健康状態を観察し、異常を早期に発見することで、病気の再発予防や重症化を防ぐ役割も果たしています。
下記に、主に行なわれる訪問看護師による医療処置についてまとめました。
- 気管内を含む吸引
- 在宅酸素療法の指導・援助
- 膀胱留置カテーテルの交換・管理
- ドレーンチューブの管理
- 褥瘡の予防、処置
- 創傷部の処置
- 中心静脈栄養法の実施・管理
- 経鼻経管栄養法及び胃瘻による経管栄養法の実施・管理
- 人工肛門・人工膀胱の管理
- 自己導尿の指導・管理
- 気管カニューレの交換・管理
- 人工呼吸器の管理
- がん化学療法の管理
- 薬物を用いた疼痛管理
- ターミナルケア
- 注射、点滴の実施・管理
- 服薬管理・点眼等の実施
- 浣腸・摘便
- 在宅透析の指導・援助
- 採血等の検体採取
- 吸入
訪問看護で行なう日常生活ケア
訪問看護では、医療処置だけでなく、利用者様の健康維持と快適な生活を支えるケアも提供します。
利用者様ができるだけ自立した生活を送れるよう、身の回りのケアを行います。具体的には入浴や洗髪、衣服の着脱のサポート、食事の用意や本人に適した栄養指導などがあります。また、摂食障害のある方には食事の介助を行なうなど、個別のニーズに応じた対応が可能です。
- 食事のケア(食事状況のアセスメント、食事環境の整備、調理法の工夫、口腔ケア・マッサージ)
- 栄養管理(経管栄養の管理や点滴による栄養補給)
- 排泄ケア(膀胱留置カテーテルの管理や人工肛門(ストーマ)のケア)
- 入浴ケア
- スキンケア
- 浮腫のケア
- 移動・移乗サポート
- 服薬サポート
専門的支援:リハビリ・緩和ケア・療養相談などの専門サービス
訪問看護ステーションには、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などが在籍しているところもあるため、専門サービスの提供が可能です。
例えば、リハビリサービスの場合、利用者が安心できる自宅環境で実施出来る点や、実際の生活環境に合わせた内容をサポートできる点がメリットです。
具体的には、歩行練習を通じてご自宅内を含めて安全に歩行移動が出来るよう適切な支援や助言を行なったり、痛みの軽減や関節の拘縮予防を目的に関節のストレッチを行なったり、体力低下を防ぎ日常生活に必要な筋力を維持・向上させるために筋力増強運動を実施したりと自立を支援する役割も持っています。
また、最期までご自宅で過ごしたい。ご家族と一緒に過ごしたい。という希望も少なくはありません。
訪問看護では、終末期の方に対する緩和ケアも提供しています。痛みなどの症状管理として苦痛を和らげるためのケアを行ない、心理的サポートとして不安や恐怖に寄り添い、精神的なサポートも行ないます。
他にも、訪問スタッフは、利用者様・ご家族様の療養生活全般に関する相談にも応じています。傷病に関する相談や経過、今後の注意点についてご説明し、必要に応じて介護方法の指導としてご家族が行なうケアの具体的な方法指導を行ないます。また御担当の介護支援専門員の方や医療機関とも連携しながら社会資源の活用支援として他のサービスや制度の情報提供や利用支援を行ない、他職種との連携として医師やケアマネジャー、各関係サービス提供者とも情報共有しながら、チームでのケアを図ります。
これらの専門的支援により、訪問看護は利用者と家族の生活の質を総合的に高め、その人らしい生活を支える役割を果たしています。
ご相談はいつでもお気軽に!
ご利用者さま、ご家族さまが安心してご自宅で生活が出来るよう、私たち看護師が精いっぱいご支援させて頂きます!
何かお困りのことがありしたら、いつでもご相談ください!
24時間365日対応させて頂いております!
必要に応じてリハビリ職(理学療法士・作業療法士)の訪問もさせて頂き、身体機能・生活機能の向上も図らせて頂きます!
お問い合わせは☎03-5888-7588まで!
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