冬に向けて気を付けたいアレコレ!
11月になると朝夕と日中の寒暖差が大きくなり冬の訪れを感じますが、みな様いかがお過ごしでしょうか?
冬は利用者様にとってたくさん危険が潜む季節でもあります。
今回は冬に起こりやすいトラブルや事故とその対策を紹介します。
①感染症
寒さが増してくると空気が乾燥し、飛沫感染や空気感染が感染経路とされるインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスが空気中を飛散しやすくなります。それらが体内に入ることで感染し、発熱、咳、肺炎などを引き起こします。高齢者や基礎疾患のある方は感染症にかかりやすくなるだけでなく重症化し命にかかわるおそれがあります。
標準的な感染症予防策として手洗い・うがいを行い、マスクを着用するといった対策が有効です。ウイルスを飛散しにくくするために湿度を50〜60%に保つことも有効です。栄養状態が悪いと免疫力が低下しやすくなるため、バランスの良い食事を心がけましょう。
②ヒートショック
「ヒートショック」とは、急激な温度変化により身体がダメージを受けた状態のことです。暖かい居室から、気温の低い脱衣所・浴室内に入ることで、血圧が上がります。その後、温かいお湯に入ることで更に血圧が上がり、しばらくお湯につかっていると下がります。このように、短時間で血圧が上がったり下がったりすることで、「ヒートショック」が発生するリスクが高まるといわれています。
ヒートショックを防ぐには、、、
・入浴前に脱衣所や浴室内を暖めておくことで、血圧の急上昇・急降下を防ぐことができます。
・かけ湯によって、体をお湯の温度に慣らすことができます。
・目安として41℃以下の湯温でつかる時間は、10分までを目安にし長時間の入浴は避けましょう
・お湯から出るとき、一時的な意識喪失や立ちくらみを起こすことがあります。
それを防ぐために、お湯から上がるときは、ゆっくりとした動作を意識しましょう
③かくれ脱水
秋から冬にかけては体液が不足しやすくなる原因は「乾燥」です。体液は汗や尿のほか、皮膚からの水分蒸発によっても外に出ていきます。湿度が低く、乾燥する季節はこの水分蒸発が進むため、より体液が失われやすい傾向にあります。また、暑い夏に比べると喉の渇きを感じにくいため、水分を積極的にとらない人も多くなりがちです。結果的に、体の外へと出ていく水分は多く、体の中に補給される水分は少なくなるため、体液が不足しやすくなるのです。このように、知らず知らずのうちに体液が失われ、自覚のないまま脱水状態に陥ることを「かくれ脱水」といいます。
かくれ脱水を防ぐ基本は、こまめな水分補給です。必要な量には個人差がありますが、1日1.5リットル程度を目安に2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。